CCC (China Compulsory Certification) 認証

CCCとは、中国国内で生産・流通されるすべての製品、および中国へ輸出されるすべての製品・部品のうち、強制認証対象となるものについて、IEC(国際電気標準会議)および中国国家標準に基づき、安全性および品質に関する認証の取得を義務付ける制度です。これらの製品は、CCCマークを取得しなければ、中国国内で販売および流通させることはできません。

中国はWTOに加盟するにあたり、WTOの基本理念に基づき、国内で生産・消費される製品(CCEE)と、海外から輸入される製品(CCIB)に関する認証マークを区別することが「自国民優遇」との指摘を受けたことから、2001年12月3日付でCCCマークに統合しました。この制度は2002年5月1日から施行され、1年間の猶予期間を経て2003年5月1日より義務化される予定でしたが、実際には3か月延長され、2003年8月1日から義務施行されました。
中国へ輸出する企業がこの認証を取得していない場合、通関が許可されないだけでなく、罰金が科されることもあります。

CCCを取得するためには、中国の認証機関に申請書、技術文書、および試験用製品を提出し、中国国内の指定試験機関で関連試験を受けた後、工場の現地審査が行われます。その結果、適合と認められた場合に認証書が発行されます。

強制認証マークの検査対象
・電線・ケーブル
・電気スイッチ・保護装置・電気接続装置
・低電圧電気機器
・低力率モーター
・電動工具
・電気溶接機
・家庭用電気製品
・音響機器
・情報技術機器
・照明機器
・情報通信端末機器
・自動車用安全部品
・自動車タイヤ
・安全ガラス
・農業機械製品
・医療機器
・消防機器
・技術情報保護機器
・防爆製品

認証対象製品を製造しようとする工場については、製造・管理・出荷・保守の各能力が当該製品の安全性を確保できるかどうかを確認するため、初回工場審査および定期工場審査が実施されます。また、安全認証を受けた製品が製造現場において継続的に安全性を維持した状態で製造されているかどうかを確認する目的も含まれます。事後の工場審査は、年1回以上の頻度で実施されます。

CCC認証を取得した場合、CCC認証取得の表示として、CCCラベルを購入して貼付するか、または製品のネームプレートにCCCロゴを印刷する方法があります。ラベルには全部で5種類があり、パック単位で販売されています。なお、ネームプレートにCCCロゴを印刷する場合は、事前に承認を受けたうえで使用する必要があります。

担当者  

パク・ジョンミン 部長

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