CB認証
CB認証は、国際電気標準会議(IEC)傘下のIECEEが運営する国際的な制度で、電気・電子機器およびその部品の安全性に関する試験報告書と認証書を各国間で相互に承認することを目的としています。この国際相互承認は、IECEEにより認定された試験機関(CBTL)や製造者試験所(CTF)が、IECの国際規格に基づき発行・承認する試験報告書およびCB認証書を基盤としています。
現在、IECEEに加盟している国家メンバー機関(MB)は54機関あります(韓国:KATS、日本:JISC、アメリカ:US IECEE技術委員会など)。
複数の国や地域に電気・電子製品を輸出しようとする製造者にとっては、CB試験報告書および認証書を基に、各国の追加要件に対応する試験や認証を補完的に取得することで、各国市場へのアクセスがより効率的になります。
CB認証の取得方法
製造者が自社の電気・電子製品について、IECEEに登録された第三者試験機関(CBTL)を利用して、CB試験報告書および認証書を取得する方法があります。
ICRは2017年より、医療機器製品群においてIECEEにCBTL試験機関として登録されており、CB試験および認証サービスを提供しています。
別の方法として、製造者が自社試験所(CTF)を整備し、IECEEに製造者試験所として登録することでCB認証を取得することも可能です。ただし、その場合は、製造者が試験所の維持・管理のために必要な人的・物的資源を確保しなければなりません。
CB認証の対象となる製品および製品群
IECEEが指定するCB認証の対象製品群は、現在22のカテゴリに分類されています。代表的な製品群には、家電機器(HOUS)、照明器具(LITE)、医療機器(MED)、事務機器(OFF)、オーディオ/ビデオ機器(TRON)などがあります。
>家電機器(HOUS):冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、洗濯機、温水洗浄便座(ビデ)など
>照明器具(LITE):照明用途で使用される灯具およびコンバーター
>医療機器(MED):医療用途で使用される電気・電子医療機器
>事務機器(OFF):ノートパソコン、モニター、複写機、断裁機など
適用規格: IECが公表する国際規格を適用します。(www.iec.ch)