IECExシステムは、爆発性混合物が存在する環境で使用される電気機器および非電気機器について、国際規格（IEC 60079シリーズ、ISO 80079シリーズなど）に基づき、製造および運用時に適切な安全水準を維持しているかを確認し、国際間の重複認証を防止することを目的とした自主的な認証制度です。
韓国を含む全世界の35か国がIECEx加盟国として登録されており、各地域または国で義務付けられている防爆認証（欧州：ATEX、韓国：KCsなど）は、IECEx認証書を通じて移行・代替が可能です。

文書評価: 製品の使用状況および設計資料に基づき、防爆要件を満たしているかを確認します。
文書評価に提出すべき資料は以下の通りです。
1．ユーザーマニュアル、製品銘板（Name plate）
2．図面（電気、機械、油圧・空圧など）
3．部品リストおよび仕様書、認証書
4．使用材料に関する証明書（MSDS、成分分析表、COT、RTI、UV等級など）

製品型式試験: 代表モデルについて、防爆要求事項に適合して製造されているかを試験により検証します。
一般要求事項に基づく基本的な試験と、防爆保護構造に関する追加要求事項の試験を実施します。

工場審査（技術および生産能力の評価）：連続生産における品質維持が防爆要求事項に適合しているかを審査します。
‐ISO 9001 に基づき生産品質を維持する必要があり、ISO/IEC 80079-34（防爆製品の製造に関する追加要求事項）も合わせて審査対象となります。
‐所定の周期に従い、事後管理のための確認審査を実施します。（初回3年間は年1回、その後は3年間で2回）
‐Unit Verification 方式で進める場合は、工場審査が省略されます。

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