CE(MD)認証

CEは、安全・健康・環境・消費者保護に関するEU理事会指令の要求事項すべてに適合していることを示す統一規格の認証マークです。欧州連合(EU)市場において、EHSR(Essential Health & Safety Requirements)を満たす製品・資金・人・サービスの自由な流通と販売を実現し、単一市場を構築することで国際的な競争力を高めることを目的に導入された制度です。これにより、対象製品にはCEマークの表示が義務付けられています。

CE(MD)認証の取得方法

CE認証は、EUが認定した製品認証機関(NB:Notified Body)を通じて取得する必要があります。特に、附属書IV(Annex IV)に記載されている危険な機械群の認証は、必ずEU認定の製品認証機関を介して実施しなければなりません。試験成績書を含む必要な技術文書を認証機関に提出すると、適合性の審査が行われ、適合と判断された場合に認証書が発行されます。CE認証書の発行後に、製品にCEマーキングを表示することが可能です。

CE(MD)認証の対象となる製品および製品群

機械指令(Machinery Directive)2006/42/ECにより、CE認証が求められる製品群は以下の通りです。
‐一般産業用機械:機械本体、互換性のある装置、安全構成部品、昇降用付属品、チェーン・ロープ・ウェビング、取り外し可能な機械式伝達装置、一部の完成機械
‐危険機械(附属書IV):リフト、プレス機、プラスチック・ゴム射出成形機、丸ノコなどの類似機械、安全構成部品など

CE(MD)認証に必要な技術文書

‐機械図面
‐電気回路図
‐油圧・空圧回路図
‐部品リスト
‐部品認証書
‐製品マニュアル
‐銘板


適用規格

機械には基本的に 、機械指令(Machinery Directive )2006/42/ECが適用されます。主にEN ISO 12100、EN ISO 13849、EN 60204-1 の各規格が適用されます。さらに、該当する機械ごとに整合規格(Harmonized Standard)が存在する場合は、それらの規格も適用されます。

CE(MD)認証の有効期間

一般的なCE認証書には有効期間は設けられていません。ただし、EC型式試験(EC type-examination)の場合は、5年ごとに見直しが行われる必要があります。

担当者 

キム・ソンフン 担当者

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